Mr,エンペラのライヴレポート


Kiyoshi Hagiya SUPER BAND
2003年 2月12日(水)銀座スウィング
Gt. 萩谷 清 Pf. 倉田 信雄 Bass. 岡沢 章
Drs. 渡嘉敷 裕一 Perc. 木村 誠 Sax. Bob Zung


『いやーっ!まいりました!
 STB139もよかったですが、昨夜もよかった!
 目の前でのライヴ感もよかったし、内容も豊富!
 バンドとしての一体感もお見事でした!
 また、なにより嬉しかったのは管理人さんが音色をとても工夫して
 一音一音に味が出ていたことです!』(メルマガ発行責任者T氏談)

『私もそのことを昨夜強く感じました。
 もともと清さんは、「俺は日本で一番音色が綺麗なギター・プレイヤー。」
 と豪語していました(このカキコで、清氏が、同じギタリストの友人多数を
 失ったら、ゴメン!)。
 昨夜、確かに清氏のギターの音色が美しいこと、且つ、曲によってさらに
 細かく工夫していることを感じました。』(清柳会々長青江氏談)

銀座スウィングでのライブから一夜明けてBBSに投稿されたお二人の書き込みが、
当夜の模様をあまさず伝えきっています。
以上、レポート終わりっ!

・・・・これじゃダメ? ういさん?

まず、これだけじゃ曲目がわからない!
 ・・・・そうですね。

私が上京してまで駆けつけたスペシャルライブなんだから、真面目に書きなさい!
 ・・・・はあ、上記のお二人の感想に蛇足をつけることになりますが、
     それでもいいんでしょうか。細かい話になりますよ?

というわけで、件のT氏、京都支部のういさん、BBS裏管理人RYOさんとともに
エンペラが銀座スウィングに駆けつけたのが開演20分前。
客席は早くも満杯状態で、もちろんその中にはKAZさん、SONOさん、ままさん、
ままさんの連れのお友達やBORIS新村さんの顔も見えます。
遅れて藻☆さん、青江会長もやってきました。

7時ちょうどに、スウィングのフロアマネージャらしき人(?)によるスーパーバンドの
メンバー紹介が始まり、ドラムの渡嘉敷さん、ベースの岡沢さん、パーカッションの
キムチさん、ピアノの倉田さんが順にステージに上がってきました。
そして、サックスのボブさんが紹介されるころにはもうリズム隊による演奏が始まっています!
徐々にバック演奏が盛り上がるなか、「日本が世界に誇るギタリスト、萩谷清!」
の呼び出しに、なぜか頭をかきかき、我らが萩谷清さんの登場です。
こういったショウアップされた構成は照れくさいのかしら?

■第1セット
1. Montgomery Land
  メンバー紹介のバック演奏のベースフレーズがちょっとだけ変わり、そのまま聴き馴れた
  あのイントロになります。 ちょっとテンポを速くしたらそのまま「港のヨーコ・ヨコハマ
  ヨコスカ」の語り部分のバッキングになるあのフレーズ。
  メンバー紹介の部分からたっぷり2分以上、このバッキング演奏でじらされ、もうこれ以上
  待てないという絶妙のタイミングで、萩谷さんのオクターブテーマ弾きが飛び込んできます!
  一聴して、シンプルなテーマで易しそうにも思えるこの「モンゴメリーランド」ですが、
  じつは一曲目にもってくるにはかなりの難曲なのではないかと、私は密かに想像しています。
  というのは、私は最近、この曲のテーマ弾きを聴くと萩谷さんのその日の調子がわかるような
  気がしてるんです。(あくまでも想像です。見当違いの可能性大いにあり・・・)
  リラックスしてのっているときは、オクターブ弾きの音がのびやかにキラキラ明るく、逆に
  ナーバスになっているときは、音がつまって乾いたような感じに聴こえます。
  いかんですね〜こんな聴き方、正しい観客のあるべき姿じゃないですね。
  まあ、それだけ萩谷さんの演奏に感情移入して聴いているということなんですが・・・。
  それで、今日のコンディションはまずまず。 一曲目にしたらかなりガッツが入っていると
  思いました。
  しかし、テーマ、ボブのサックスとのサビも終わり、萩谷さんのロング・ソロがはじまるや、
  すぐにさきほど、まずまずなどと言っていた私の認識が軽率だったことに気づかされます。
  今日の萩谷さんの「モンゴメリーランド」は今までのベストじゃないのか?
  いつもこの曲で聴ける、たたみかけるようなギターソロではないのですが、音色、フレーズともに
  いぶし銀のような、最高級のラインが展開されます。
  確か、いつもはアドリブソロに入るとすぐに使っていたピックをここでは使わず、ソロ全編が
  指だけで弾かれています。 ソロ中盤からお得意のオクターブ奏法に切り替えますが、れれれ、
  右手のピッキングが親指だけじゃなく2本の指(プラス中指?)で弾くクラシックなオクターブ弾き!
  この弾き方は親指1本とくらべ、とても繊細な音色がします。かと思ったら今度はまたシングル
  トーン、ついでパーカッシブな親指1本での正調オクターブ奏法と、ありとあらゆる技がさりげ
  なく駆使されている。 このへんがTさんの言う『音色をとても工夫して一音一音に味が出ていた』
  ということなのでしょう。ロング・ソロというぐらいで、決して短くないアドリブなのですが、
  終盤のきざしが見えはじめると、「えっ、もう終わるの? もっと弾き続けてほしい・・」
  と思ってしまったのは私だけではないはず。
  萩谷さんのソロに触発されて、続くボブのサックス、倉田さんのピアノも冴えまくります。
 

2. Who's in Love in Here
  イントロのピアノで、瞬間「Let It Be?」と思いましたが、つづくボブのサックスメロで
  まったく違う曲ということに気づきます。誰の曲ですか? タイトルはこれであってる?
  サビからコーラスをかけた萩谷さんのギターがリードをとります。下手するとペナペナと音が
  細くなりすぎるエフェクターですが、L5のこのセッティングではファットで不安定感がまったく
  ありません。オクターブ弾きに移ってからはまるでノーエフェクトみたいに自然な音です。
  

3. Samba De Lota
  倉田さん作曲のミディアムテンポのサンバ。 萩谷さんはバッキングで今度はワウペダルを
  踏んでいる。曲的には雰囲気もので、メロディラインの印象が薄いものなんですが、逆にアドリブ
  ソロは際だってかっこよく響きます。
  話は変わりますが、ここまでステージとは反対向きの椅子にすわり、首をひねるようにして
  後ろ向きに演奏を眺めていたんですが、スウィングのウェイターさんがステージ向きに椅子を
  置き直してくれました。 これで楽ちんに観れると喜んだのですが、足下に置いてMDのマイク
  を仕込んでおいた私のカバンを、「邪魔でしょう」とどかせてくれている!
  そ、それはここでいいんです!と慌てて制止しましたが、その間の録音に影響大でした、とほほ。

4. Fool on The Hill
  ボブのフルートをフィーチャーして。 萩谷さんのソロはありませんが、ミュート奏法をはじめ
  多彩なバッキングテクニックがちりばめられています。
5. When A Man Loves A Woman
  ここで、萩谷さんの赤城山釣行での『釣れないそぶり』ネタがMCトークで・・。
  BBSで先に知ってる僕らは優越感みたいなものを感じるな〜。
  と、同時に、あのBBSで会話している萩谷さんは、やっぱりこのステージ上の萩谷清と
  同一人物なんだという事実に、あらためて深い感慨を覚える。
  お馴染みの、この「男が女を愛するとき」のイントロが始まったとき、誰かが「イエ〜ッ!」
  と声をかけた。 この声は演奏中何度も耳にしたが、すごくノリのいいカッコいいかけ声だ。
  誰だったんだろう? もしかして演奏中の倉田さん? そうだと、なかなかいいことだなぁ!

6. Metro Blues
  これもお馴染み、倉田さんのオリジナル曲。倉田さんがソロ中、何回かグリッサンド(鍵盤の
  低音から高音までを手でなぎはらうようにして、グリ〜ンとやるあれ)できめましたが、
  私はそのたびに恐る恐るういさんのほうを見る。
  というのも、ライブ前に倉田さんの話になったとき、Tさんが倉田さんのオクターブトレモロや
  グリッサンドの手真似をしてみせたとき、音楽に関して妥協のないシビアなういさんが、
  「あれ(グリッサンド)はピアニストとしては逃げ。あかんのですわ!」とコワイ顔をしていた
  から。 でも、当のういさんはというと演奏中の倉田さんを見つめ、ぽ〜っと目がハートマーク。
  あれれ、話が違うじゃないの!
  まあ、私もつづく管理人さんのギターソロのとき、目がハートマークになってしまいましたけど
  ね・・・。

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(掲示板の書き込みより抜粋。全文を読みたいかたはこちら)

『えへへっ・・・  辛口うい子。グリッサンドの件。
これは---っ。かんにんどすっ。見解ちがいでして・・・弁解するなって?
私も含め、アマチュアは、どうしても苦しまぎれにグリッサンドで逃げたりしますが、
ピアニスト倉田さんは。ちがうっ。はいっ。誤解でございました。
目の前であれをされたら・・・。』

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7. Back To The Place I Love
  第1セットのラストはSTBのときと同じく、ボブのサックスを大きくフィーチャーしたこの曲で。
  本当をいうと私はこの曲はボブのいなかったときの、全面ギターで弾きまくったバージョンの
  ほうがいい・・・。 そのことはまた後で。

■第2セット
1. You Needed Me
2. Here There and Everywhere
  第2セット目のオープニングは、いつものように萩谷さんのソロギターから。
  もしや、と思ったらやはり1曲目は、「お客様のサワ●様というかたのリクエストで『辛い別れ』
  を・・・」。ここで清柳会一派からどっと笑いが巻き起こります。
  いや〜、今日のSPBはなんとも清柳会色が強くなってるな! いいのだろうか?
  2曲目の「ヒア・ゼア〜」も言ってみれば清柳会ゆかりの曲ともいえます。
3. Fishwater
4. Can I See?
5. Let It Be
6. The Thread
7. Don't Disturb
  この日の演奏終了後、冒頭のTさんはじめ、Borisくん他みんな興奮して、こらえきれず口々に感動
  を伝えていました。
  「すごいライブだった! Tさん、SPBの次のレコーディングはライブ盤しかないよ!」


  ・・・確かにSTBのときに負けず劣らぬ素晴らしいライブパフォーマンスだった。
  しかし、これで管理人さんのギター中心の曲があともうちょっと多かったらな〜!
  皆さん、気が付きました? 1セット・2セット両方合わせて全16曲中、管理人さん主体の曲は意外と
  少なく、ソロ2曲を入れても6曲だけ、そのうち萩谷清作曲は2曲だけなんですよ・・・!
  「Feel It!」は、「たまゆら」はど〜してやってくれないのっ!?
  Kiyoshi Hagiya SUPER BAND として、この構成でいいんだろうか?
  SPBが萩谷清だけを聴くというより、バンド全員個々の演奏をあまさず堪能するものだとすれば
  これはこれで正しい構成なのかも知れない。でも、ギターフリークの私としてはね〜。
  もちろん、バンドとしての演奏は確かに素晴らしいの一語! 私はとくに「Don't Disturb」での、
  管理人さんのマイルドでありながら、フィードバックするかのような音色に鳥肌が立ちました

8. Brazilian Stomp
  「最後の曲は長くなりますよ。覚悟して聴いてくださいね」という萩谷さんのMCで始まる、
  定番の「ブラジリアン・ストンプ」。
  でも、私この曲のSPBの演奏を聴いて、長く感じたことは一度もありません。
  もっともっと長くても構わない。最後のドラム・パーカッションソロのとき、パーッカッション
  がアフロっぽいリズムになり、なんとキムチさんのスワヒリ語(?)のボーカルまで披露されます。
9. So Natural
  前曲でラストとなるはずだったんですが、アンコールがかかり大好きなこの曲が!

                   (おわり)