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"Hi-Session"とは言い得て妙で、まさに強力にハイパーなメンバーが集まっ
たものです。
ギター、ベース、ドラムは2月28日の土曜日に霞ヶ浦・富士カントリー出島
倶楽部でライブを終えたばかりの Trio De HIT そのままで、バンドの調子
もいい具合にあったまってきているはず。
それに加えて、なんとピアノには管理人さんが敬愛する、あの市川秀男さん!
そして、そして、今回の特別ゲストがドラムスの市原さんの愛娘で、新進
トランペッターの市原ひかりちゃん。
・・・こういった場では「ひかりさん」としなくてはいけないのでしょうが、
その図抜けたトランペットの力量とはうらはらな、小柄で中学生と見まがう
愛くるしさの彼女を見ると、「ひかりちゃん」としか言いようがない。
最初の出番のとき、「おいおい、子供がこんな時間に夜の銀座(?)でウロウロ
してちゃいかんだろうが?」と思ったぐらい。
冗談はともかく、このメンバーでどんなナンバーが聴けるのか?
萩谷清を冠しているセッションであれば、やはり管理人さん中心の曲目で
きまりであろうか?
いやいや、年功序列にきびしいジャズ界のこと、市川さんのピアノがイニシ
アチブをとることも充分考えられる。
などという間もなく、演奏開始となります。
■第一セット
1. フル・ハウス
2. ?(曲名不明)
3. ウェイヴ
4. アイ・リメンバー・ユー
5. パーソナリティ
6. ラメント
第一セットの一曲目は、ウェス・モンゴメリーの傑作ライブ・アルバム『フ
ル・ハウス』のタイトルチューンから始まりました。
この曲は、管理人さんの演奏はトリオでは聴いたことがありましたが、ピア
ノも入ったフル編成では初めて。まあ、オリジナルではさらにジョニー・グ
リフィンのテナー・サックスも入るんですが。
ともあれ、ピアノが入ったことで管理人さんのギターもコードワークの縛り
から解放され、いきなりの全開モード。
しかし、こののっけからの熱い演奏は誰がリーダーかというようなことなど
一瞬で吹っ飛ばしてしまう強力なものです。
そして私は、このテンションの高さに大いに貢献しているのが、何と言って
も名人・市原さんのドラムだと感じました。 歌心あふれるドラムといえば
いいのか、ひと叩き始まるだけでまるでコード楽器が鳴り始めたような色彩
を感じてしまうんです。場の空気を一瞬で塗り変えるような・・。
もちろん優れたギタリスト、いや楽器は何であれ秀でた演奏家の音には一瞬
で場を支配する力があります。しかし私はドラマーでここまで感じる音を叩
き出す人を、他にあまり知りません。
さてこの曲のウィントン・ケリーの名演で知られるピアノパートはというと、
市川さんがケリーのコテコテ・ブルーノート弾きとは比べられないクールな
スケールづかいで更にグレードアップ。ちょっとハービー・ハンコックを思
わせる演奏ですが、激しいながらも音色がすばらしく繊細に際だっています。
そして若手の鳥越さんのベースも猛者揃いの先輩たちに一歩も譲らない立派
なもの。
いきなりの一曲目からこの躍動感、緊迫感、調和美。 私が好きなジャズの
要素がてんこ盛りになった理想的な演奏でした。感激。
つづく二曲目は、「マイルスの何て曲だったっけ?」という管理人さんの
MCでタイトルは分からずじまい。まことにレポーター泣かせの司会者です。
演奏のほうはそれを償って余りあるすばらしい出来で、前曲に引き続いて
快演です。 しかし、本当に何ていう曲でしたっけ?
「ドシッレ、ドーソーラ bシーラード bシーミ」というフレーズで始まる曲。
さて、次の「Wave」。ピアノのゆるやかなイントロから始まるアレンジは、
いつもの萩谷スタイルよりもぐっとテンポを落とした演奏になっています。
当然、ギターのフレーズもいつものリズミックなものとは違ったドリーミー
な展開となるのですが、けしてのんべんだらりとしたものではなく、オブリ
フレーズの挟み込みのタイミングなどは、さらに鋭く切れ込むのがさすが。
市川さんのピアノも静かに、クールでありながら、要所では思わぬ激しさも
かいま見せます。慌てず騒がず、しかしやるときは凄い、剣の達人のような
演奏。恐れ入りました。
つづいては最近の管理人さんの十八番、「I Remember You」。
リリカルな、どちらかといえばのどかなこの曲でも、このメンバーが創りあ
げるこのテンション、立体感は何? 凄すぎる。
などという間にいよいよお待ちかねのひかりちゃんの登場。
ジョー・ヘンダーソンの曲になる(?)「Personality」、そして「Lament」
の二曲がひかりちゃんのトランペットをフィーチュアしてクインテットで
演奏されます。
現在大学生だという彼女、ペット歴9年とのこと。本当かよ、巧すぎるぜ!
まず、出音が非常にしっかり安定していて危なげがまったくありません。
管楽器の中でもトランペットはとくに音を出すだけでも難しいというのに。
そして、さすがお父さんの娘(?)、リズム型を自由自在に決めて澱むとこ
ろがない。フォービートに乗せて、三連符、四連符、五連符・・・何でも
ござれという感じ。やはりDNAのなせるわざなのか?
もう昨年あたりからあちこちでライブをこなし、すでにプロ活動をしている
らしいひかりちゃんも、じつはこの日のスウィングがお父さんの市原康さん
との初共演ということでした。
しかも、ギター萩谷清、ピアノ市川秀男! 何というすごい親子初共演でし
ょう!
それは彼女も身をもって実感していたようで、管理人さんのギターソロが始
まるとビックリしたような、それでいて嬉しくてたまらないといった表情を
うかべ、市川さんのピアノソロを聴いては感激して、小躍りしている様子が
客席のこちらからでもよく分かるんです。
そんなひかりちゃんの幸せをこちらも分けてもらったような嬉しいステージ
でした。
とまあ、あれこれキリがなくなるほどいいライブだったんですが、第二セット
は曲目だけご報告してレポートにかえたいと思います。
皆さんが楽しいステージを想像してもらえたら、それ、当たりです。
■第二セット
1. うらら
ワルツスタイルではありませんでした。後半、おや!と思うほどタイト
なビートにのせた演奏が繰り広げられました。
2. いつか王子様が
これは皆さんお気に入りのナンバーですよね?
3. ロード・ソング
ご存知ウェスのエイト・ビートナンバー!
壮絶な萩谷節が繰り広げられました。市川さんも熱かった!
4. ハート・ストリングス
鬼気迫る萩谷清ワールド!
5. ハッピー・タイム
6. JAZZ IT (JAZZ かも知れない・・・)
7. ?(曲名不明)
この三曲は市原ひかりオリジナル。彼女はロック・バンドを組んでいる
という話だったが、これらの曲を聴くとフュージョンですな?
もちろん萩谷清が大活躍。しかしうちの師匠は初見の楽譜でよくあんな
複雑なテーマリフを完璧にこなせるもんです。おろろいた!
しかし、今度ひかりちゃんをSPBのライブに招待してあげたいな。
ところで、ままさんのレポートにもあったとおり、萩谷 清 "Hi-Session"の
メンバーは全員魚座揃い。今度バンド名を「魚屋」にしようかという話でした。
(ちなみにウェス・モンゴメリーも魚座で3月6日生まれとのこと)
それぞれの誕生日をファンの方たちのために報告すると・・・・
萩谷 清(3月 5日)
市川秀男(2月22日)
鳥越啓介(3月 4日)
市原 康(3月 8日)
だそうです。
誕生日のプレゼントはまだ間に合う。
私エンペラが責任をもってお預かりして届けます(嘘です)。
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