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この開洋亭のライブには、「Spring Color Jazz Live」という副題がついていま
す。 昨年の暮れが、「Christmas Jazz Live」だったから、このぶんでいくと
「Summer」、うまくいくと「Autumn」もありそうで、そうなると年4回の定期
ライブが実現しますね?
しかし、「Spring Color」とは何ぞや? 春色気分のライブということなのか?
今回の会場は昨年暮れに続き、4階の大宴会場がセットされていました。
夜景がご自慢の「街の灯」ではなかった。
4階はステージのうしろがカーテンになっているので、写真の見ようによっては
「なあ〜んか学芸会のやうな写真だのう。」となるんですね。
1. I'll Remember April
「開洋亭ではチラシで予告した曲目はかならず演奏してくれる」というよう
なことを、私がBBSに書いていたのですが、油断してはいけない。いきなり
一曲目から「?」となってしまった!
「『アイル・リメンバー〜』ではなく、『Feei It』ではないの?」と、そう
思ってしまったのです。ヘヴィなドラム、例の「ドンドッズンドッド!」と
いうベース・リフ、それにファンキーなギター・フィルと、あの曲そのまま
なんですよ。
ところがところがテーマが始まると、確かにプログラムに記載されていた
『アイル・リメンバー・エイプリル』です。これは騙された。
やはりBBSで私が、「前回の開洋亭でやらなかった曲がいいな。新しいのを
どんどん聴きたいから。」などとリクエストしたから、管理人さん、ムキに
なったのかな? そうではなくて、単なる音楽的チャレンジ?
しかし、メンバーとの打ち合わせはどうやったんでしょう?
「私は別の曲を弾くが、君たちはかまわず『Feei It』を続けなさい」など
と言ってたりして。・・・そんな訳はありませんね。
ところで掲示板で、
「今、反省もこめてアレンジを直してますだあけみはきらいである。
(Qちゃんを落としたから) 次は、もっと良い演奏をしやう。」
と書いてらしたのは、もしかしてこの曲のことですか?
いえ、いいアレンジだと思いましたよ。
2. Lullaby of Birdland
イエイ!今回ものすごく楽しみにしていた曲。ジョージ・シアリング・クイ
ンテットの代表作で、サラ・ヴォーン、エラ・フィッツジェラルドの名唱で
も知られる人気曲で、あの名匠宮川組の十八番でもあります。
アマチュアだってやりたいんだけど、じつは何げに難しい曲です。
ジャズのフォー・ビートというのは、スウィングといって、リズムがやや
跳ねているのですが、「ツーク、ツーク、ツーク、ツーク」と粘っていて、
けして「タンカ、タンカ」と弾みすぎてはいけないんです。とくにスロー
の場合。
しかし、この曲のサビ、♪And there's a weepy old willow,の箇所は
盛大に「タンカ、タンカ」と跳ねる譜割になっていて、その通りに弾かない
とこの曲にならないし、それ以外のところで跳ねすぎるとシブいジャズには
ならない。(これはテーマメロを弾く場合のことです)
アマチュアではかなりの弾き手でもここの箇所で苦労するのを、私は幾度と
なく目撃しております。まあ、調子よくいかないというレベルのことなので
すが。
今回この曲をやる場合、管理人さんのセンスからして、シアリングや宮川組
よりも遅いテンポでやってくれるのは想像がつきました。
そうしたとき、テーマメロの冒頭♪Lullaby of Birdland that's what I,
の「タンカ、タンカ」を「ツーク、ツーク」とするだけではなく、どうお洒
落に崩してくれるか? そこに期待が高まります。
演奏がはじまると、やはり思った通りベースのスローなウォーキングからス
タート。イントロだけではなくそのままワンコーラス、ベースがリードをと
ります。 早くギターがメロディを始めてくれないかとじらされる所ですが、
待つのも楽しみというものです。
期待のギター・メロは期待通り、これはフルコピーして譜面に残して、私の
血肉としなければ。 次はアドリブ・ソロ、と固唾を飲んだら、なんとベー
スソロになってしまった。 もう、じらすんだから。
でも、ここでの鳥越さんのソロもかなりの出来。さすがですな。
と、ここで気になっていたことを思い出した。 プログラムには書いていな
いんだけど、チラシではやることになっていた曲・・。何だったっけ、思い
出せないなあ。
そんなことを考えながら、テーブルのプログラムにちらちら目をやりながら、
ふと顔を起こすと、管理人さんが私を見ながら何か言ってる(ような目をさ
れてた)。
「ひやっ、スミマセン。よそ見してた訳じゃなくてプログラムが・・・」と
こちらも目で語ったけど、通じてないだろうな?
管理人さんは何を語っていたかというと、「このベースのバックで弾いてる
ギター のカッティング、いい音してるだろっ?え?」と言っていた。
ちゃんとは聞いていないけど、間違いない!(永井秀和調)
「ええ、そうですね、ものすごくいい音してます。最高ですね!」と目で語
っていると、演奏はいよいよ珠玉のギターソロへと突入。
「うん、スローでありながらところどころにリズム的なテンションが効いて
いていいソロだ! これはコピーいただき!」と、今度は心の中で一人考
えていると、2コーラス、3コーラスと重なるうちにスローどころか超速弾き
になってくる。泣く泣くコピーでいただくのをテーマメロ、1コーラスソロ、
それとバックのコードカッティングのみにしようと短時間で決断する・・・。
(管理人さん、今度この曲のコードヴォイシングをご教授ください)
3. Spring Dream
当初、プログラムではウェスの『ロード・ソング』を予定していたところを
変更して、萩谷清オリジナルに。アルバム「So Natural」に入っているこの
曲、管理人さんが作曲したのが25年前とのことです。
この日、一部にはこの演奏がいちばん良かったという声も出ていました。
確かに、私も萩谷節に馴染んだせいか、それともHUTとの相性が良い曲なのか、
一昨年の南青山曼荼羅のHIKのときよりもさらに沁みてくる感じがしました。
4. Green Sleeves
この日珍しい選曲その2です。僕らの世代ではブラザース・フォーでもお馴染
みの曲ですが、ウェス・モンゴメリーも演奏してるし、ジェフ・ベックも吹
き込んでいる名曲です。
この日の演奏はロンドン・フィル(イントロの鳥越さんのアルコ弾き)プラス
ウェス・プラス・いかにも萩谷清という雰囲気の演奏。わかりますか?
5. My Funny Valentine
先日、BBSでジム・ホールとビル・エヴァンスの「アンダーカレント」の話
題が出たばかりなので、もしやジム・ホール・スタイルに近いものになるの
かとも想像しましたがはずれ。インストでいうならマイルス・デイビスに近
く、センチメンタルなムードは女性ボーカルなどで我々がこの曲に抱く公約
数的なもので、これはやはり萩谷清スタイルなのでしょう。
6. Full House
今月初めのスウィングに引き続いての選曲。
私はライブハウスが「大入り満員」というおめでたいタイトルかと思ってい
たんですが、管理人さん説は「ウェスの家は子沢山だったので、家が狭いと
いう意味」とのこと。でも、キメの鋭いブレイクを聴いていると、やっぱり
「(ポーカーの)フルハウス!」でしょうね。
7. Stardust
この曲です、チラシにあってプログラムで抜けていたのは!
私も気に掛かっていたけど、管理人さんも思い出したんだ。よかったよかった。
この曲はギターソロでサワリだけ。時間が推してきましたからね?
8. うらら
この曲もスウィングでやりましたね?
前回は思わぬヘヴィな後半の展開になっていたこの曲。
すばらしいユニットでしたが、「これはイカンのではないか?」とハラハラ
しながら聴いたのですが、この曲はHUTのほうがいいんじゃないですか?
あっ、やっぱりSPBがリファレンスになるのかな?
9. The Chicken
ついについに聴くことが出来ました。もしかしてこの曲では鳥越さんはエレキ
ベースに持ち換えるんじゃないかと思っていましたが、ウッドのままバリバリ
弾いていました。宇山さんもノリノリですごく楽しそうに演奏していました。
やはり、HUTはこういう曲でいちばん生き生きしてくるみたい。
あまりのノリの良さに、終わってから「今日初めてやった曲ですか?」と鳥越
さんに聞いてみたら、「けっこうしょっちゅうやりますよ」とのご返事。
そうなのか?そうだよなー、この演奏は。
フュージョンのスタンダードなのでしょう。わたしはフュージョン音痴で知ら
なかった。
10. What a Wonderful World
アンコールは「この素晴らしき世界」。
サッチモの後年のヒット曲で、「女王陛下の007」の主題歌でもあります。
そういえば、MOさんが浅草司お座敷JAZZでリクエストしていた曲です。
知ってます? この曲のメロディが「きらきら星」にそっくりなのを。
考えなしにアバウトに演奏するとあっというまに「きらきら星」になってし
まいます。
もちろんHUTの演奏はロマンチックな「この素晴らしき世界」そのものでした。
あたりまえなレポ、失礼しました!
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