Mr,TEZのライヴレポート

SPB 新橋 サムデイ / 2004年10月28日(木)
Gt:萩谷清 Pf. 倉田信雄 Bass. 岡沢章
Drs. 渡嘉敷裕一 Perc. 木村誠 Sax Bob.Zung

半年ぶりのSPBライヴでした、JAZZの老舗ライブハウスでのSPBはどんな演奏に
なるのか楽しみ・・・というのは建前で、SPBの音に飢えてた私は何処でもいい
から聴ければいいと単純な思いで乗り込みました。
ステージのセッティングはなんと我等が師匠が右端ではないか!
いつもはボブさんと二人で中央に陣取るのに、何故?
そうか、中央に二人だと後ろの二人が見えないか。。
右端も目立つし。。。まっいいか!
でも。頼んだドリンクが全然来ない、喉が渇く、お腹が鳴る・・
あー始まってしまうよ〜

1stセット

1.Montgomeryland
もはや定番となってきた、我等が萩谷清のオリジナル、最後のほうで演奏すると
ものすごく盛り上がる曲を初っ端にやるとどうなるの?
今度は強弱メリハリのある展開になりました。
岡沢さんのベースのフレーズといつものテーマでこの曲はもうSPBの代名詞に
なってきましたね、おう!やっとSPBの演奏が聴けるぞっと。

2.Toots
この曲でのピアノには情緒がある華がある。
アルバムでのピアノを脳裡に焼き付けている人は今宵のピアノソロはいつもと
違う新鮮さと心地よさを感じたに違いないでしょう。
何よりも漣のように押し寄せては退くようなリズムがそれを支えているのでしょう。

3.Fish Water
ボブさんの定番ソング、サビに入るとやっと、このジャズライブハウスに
マッチしたような雰囲気が醸し出されてきます。
萩谷清のギターソロは自由自在に翔びまくり、得意の萩谷節もじゃんじゃん
出て来て、流れるような指づかいがもう停まりそうにありません。
円熟した素晴らしい演奏をプレゼントしてくれました。
それに触発されたかのように倉田さんは、遊びたっぷりのピアノを弾き始めます。
この3曲目に来てウォームアップも充分で、余裕と遊びの演奏が展開されます。
客席は、食事も止まり、目はステージに釘付けとなっています。

4.Elegant People
なんとSPBがウェザーリポートの曲をやるなんて!
ウェインショーター作曲のこの曲は、ジャコパストリアスがソロ活動になっても
好んで演奏しています。
シンセやオーバードライブギターのような音でなく、クリアなトーンのギター
が入って、かなり面白い構成になっているなという印象です。
SPBとしては意外な選曲にも感じますが、この方向性はかなり面白いと思いました。

5.Memories
ボブさんのフルートではじまる、Straight Emotionでの構成に演奏です。
きっと今日初めてSPBを聴く人がいたらこのキムチさんの唄にはビックリした
でしょう!またウェザーリポートの曲のあとにこれを演るという選曲も
バッチリで完全に観客の視線はステージに呑み込まれています。
間奏に倉田さんのピアノが聴けたのは得した気分でしたが、岡沢さんの
ベースソロも聴きたかったと思うのは私だけでしょうか?

2ndセット

1.Metro Blues
倉田さんは地下鉄に乗りながら作ったということですが、どういう思いで
この曲を作ったのでしょうか?
SPBライヴで聴く限りこの曲は、いつ聴いても嵐を呼ぶような迫力を感じます。
嵐を呼ぶオトコ倉田信雄ってな感じでしょうか。
ここでの我等が萩谷清は、まさにギターの真髄ここにあり、というような
テクニック満載の演奏ぶり、ギターファンには旨味がいっぱいでしょうね。

2.うらら
この曲はどんどん進化しているように思います。毎回アレンジが変わって
とにかく本当に面白い!
出来れば、サビの部分にキムチさんのヴォイスを入れて欲しいと思います。
ボブさんのフルートも宙を舞っているようで、最高の演奏でした。
萩谷さんは自曲では親指奏法にこだわってキメタイという気持ちが伝わって
きます。余裕のある情緒たっぷりの親指奏法が展開されました!
拍手!
次回はチェロやヴァイオリンなどを入れても良いのではないでしょうか?
というように夢がさらに膨らむほどでした。

3.Thread
SPBの定番とも思っていた曲ですが、なんだか久しぶりに聴いたような。
そうか、SPBのライヴが少なくほとんどはアルバムで聴くしかないからか。。
この日のボブさんは地元レッドソックスが優勝したせいか、いつもの冷静な
演奏の内側にはなにやらエネルギーが充満しているような。
フルートの音色にもそれを感じさせるものがありました。
またまた、倉田さんはそれを受けて気合充分で、岡沢さんはもう動きが止められない
テーマに戻って、やっと深呼吸が出来たかな。

4.Don't Disturb
この曲は、聴きながしていると感じませんが、弾き手にはおそろしく難しい曲
ではないかと思います。
このスローなリズムで正確にかつ、ルーズに(矛盾するか?)、そして
情緒を醸し出すのは大変なことだと思います。
それらを聴き手に意識させず、ムードたっぷりの曲に仕上げているのは
さすがSPBの高度な演奏能力に因るものでしょう。
素晴らしい。

5.Inside My Dreams
なんとキムチさんの新曲です!
夢を見て、綺麗な景色に出会う、でも夢の中だけでなく、現実の世界にも
気付けば、美しい風景がたくさんあるんだとという内容(だそうです)。
とにかく、美しい曲です。今日SPBライヴを見に来た人はすごい収穫を
感じたのではないでしょうか?
SPBの守備範囲は広く、JAZZファンFusionファンに留まらず、多くの
ファンの心を掴むことが出来るバンドなのです。
この曲もCDで聴いてみたい。。。

6.Brasilian Stomps
SPBファンの多くがフェイバリットな曲にあげるこの曲、久しぶりに聴きました。
今回はキムチさんのパーカッションとヴォイス(失礼)で始まるという試み。
この曲無しではSPBは語れない!ほどSPBアレンジが定着しています。
観客の皆さんは足が動く、体が動く、腕組してなんか聴いていられない。
そしてオキマリのドラムとパーカッションの掛け合い!
これを聞き逃したAさんホントに残念でした。
これでフィナーレです。ライブハウスは音の洪水!ハコと人が一体になって
曲が終わっても興奮が冷めやらずというところで、アンコールへ!

アンコール So Natural
そうだ、この曲が残っていたんだと思えてしまうほど、今日はバラエティ溢れる
内容でした。
でも、やはりこの曲を聴いてからでないと帰れないですね。
先ほどの興奮が少しづつ冷やされながらも癒しへと変わっていく。
まだまだ名残惜しい雰囲気ではありますが、いよいよエンディングです。
次回SPBライヴは、、、と言って欲しい我々でした。

(TEZ)