2004年5月15日号(第二十二号)

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          ギタリスト萩谷清メールマガジン
            2004年5月15日号
              (No.22)
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このメールマガジンは「ギタリスト萩谷清」に関する情報誌です。
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目次/CONTENT……………………………………………………………………
◆[01]◆【ギター亀仙人:いかがなものか?】萩谷清よりのメッセージ
◆[02]◆【萩谷清特別寄稿『続々々スタジオミュージシャン物語』】
◆[03]◆【RYO&NANAの『お仕置きはやめてっ!』】
◆[04]◆【エンペラのライヴレポート】
◆[05]◆LIVE INFORMATION!
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【ギター亀仙人:いかがなものか?】萩谷清よりのメッセージ


-風邪をひいた編-

■ いやはや、旅から帰ってきたとたん、風邪をひいて一昨日まで寝込んでしま
った。
さすがの『ギターを持った鉄人』も風邪には負けた。だがもう回復したぞ。
 
 今日は、愚妻と白金の東京都庭園美術館に行ってきました。
『シルクロードの装い』”パリコレに花開いた遊牧民の美”という催しを鑑賞し
ました。
中央アジアシルクロード地域(ウズベキスタン、トルクメニスタン、キルギス、
タジキスタン、カザフスタン)の伝統的な染織・衣装と、そこから影響を受けて
発表された現代のモードの両方を紹介し、民族衣装の魅力を再認識するとともに、
最新モードの創作のルーツを探ることができるのである。と云っているが、私は
やはり日本の着物が好きだ。

 東京都庭園美術館は朝香宮邸(朝香宮殿下は久邇宮家第8王子、妃殿下は明治
天皇第8皇女)として昭和8年 (1933年)に建てられた建物である。現在は
美術館として東京都が管理している。
この建物自体が美術品なのだ。アールデコ様式に作られた中に、内装などには和風
な雰囲気もあり、とても美しい建築物である。
 そして建物の周囲は、広大な緑溢れる庭園に囲まれている。庭園自体も美術品の
ようだ。しかもこの時期は若葉が青々として、とても生き生きしている様は、見て
いると心が洗われる。
 しかし階段の踊り場に私の部屋がすっぽり入ってしまう。トホホ。


-【特別書き下ろし】『息子とガマンについて語る』-

■最近息子がTVゲームに夢中である。そのうち飽きるかもしれないが、どうにも
困ったものだ。
息子はTVゲームをやらずにはいられないと云う。どうしてもガマンが出来ずTVゲ
ームをやってしまうと訴えていた。

先日の夕食時に息子と語り合った。

私 「おまえ、最近TVゲームばかりやっているが、やらぬようガマンは出来ない
   のか。ガマンだ、ガマンをするのだ」

息子「うーん、オレどうしてもガマンが出来ないんだよ。気がつくとTVゲームを
   やっちゃってるんだ」

私 「あのな、この世の中においてはガマンしなければならぬことがあるのだ。
   例えばだな、満員電車の中で、お前の真ん前に胸の巨大な『小●栄子さん』
   のような女の子が立っているとする。その胸がまるで触ってくださいとばか
   りに主張?している。だがそこでだ、もしそれを触ってしまったらお前は
   最低の痴漢なのだ。お前、痴漢などという人間になりたくないだろう。
   ちょっとしたガマンで好漢と痴漢とに分かれるのだ。好感と痴漢だったら、
   好感のほうが好感が持てるだろう。キンカンはインキんに効くぞ。ビールを
   キンキンに冷やすのは嫌いだ。熱燗はぬるめがよい。ポンカンはみかんだぞ、
   羊羹は虎屋の『おもかげ』がうまいのだ・・・・・・。
   であるから、ガマンをしてこそ社会生活に適合する、まっとうな人間なのだ。
   それでこそ真の男だ。どうだ分かったか」

息子「うん。すごく分かりやすい。」

(▲というわけでこれはメルマガだけの貴重な書き下ろしです)

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   萩谷清(g),倉田信雄(p),岡沢章(b),渡嘉敷祐一(ds),
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   ゲスト:小林エミ(vo)
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【萩谷清特別寄稿『続々々スタジオミュージシャン物語』】

○スタジオ・ミュージシャンの仕事の範囲はスタジオでのレコーディングだけ?
(テレビやツアーのバックも含まれるのか?)

先方の条件と、当方の条件が一致すれば、テレビの仕事でも、コンサートツアー
の仕事でも何でもやる。
私がまだこの仕事を始めて間もない頃、森山良子さんの日生劇場でのコンサート
の仕事がきた。
その時のメンバーの名前を聞いたとき、私はビビッた。レコードやテレビで見か
ける人達であった。
ピアニスト件音楽監督前田憲男、ドラムス猪俣毅、ベース荒川康男、などといっ
た超一流ミュージシャンの人たちと共演である。おまけにライブレコーディング
なのだ。
譜面の事で、質問しようと前田憲男さんのところに行くのだが、緊張して話しか
けられない。「前田憲男」と話をするなどという事は、バチがあたるくらいその
頃の私にとっては、「前田憲男」という人間は神様だったのである。(現在はな
んとかお話しすることが可能。)
そのコンサートの期間は夢のようだったが、とてつもない緊張感からか、自分が
どんなプレイをしたのか覚えていないのだ。
あれはいったい夢だったのか?

○仕事の依頼は誰からくるのか? レコード会社、プロデューサー、手配師、
アーティスト、グループのリーダー、スタジオ・ミュージシャン仲間?
最も多い依頼は誰から?

仕事の依頼はあらゆるところからくるが、主にインペク(会社)というところから
くる。
インペクさんとは、音楽を制作する会社(レコード会社やTV局等)や、その音楽の
作曲家や編曲家から、「演奏家を集めてくれ」との依頼を受けて、その仕事(音楽)
に一番適切なスタジオミュージシャンを選んで、スケジュールが合うかどうか、
そのミュージシャンに連絡をし、選んだミュージシャンが、その仕事ができるよう
なら、そこでインペクさんはそのミュージシャンに決定をし、仕事を依頼する。
そういった仕事(手配師のような)をする会社である。
最近では、そういった会社の人たちをインペクという言い方ではなくではなくコー
ディネイターとも呼ぶようだ。
インペクさんにもいろんな悩みがあるらしい。
ミュージシャン達にも、わがままな人間が多く、(私見だがミュージシャンの殆どは
、わがままであろう)
「オレはあいつとはいいが、こいつとは一緒には絶対やりたくない」とか
「あそこのスタジオは駐車場からスタジオまで遠いからイヤだ」とか
「あそこはメシがまずいから行きたくない」とか
「キレイな女を付けろ」(これはウソだ。)などの事も考慮に入れてインペクさん
達は人選をするようだ。

時々、編曲家(作曲家)が直接電話をかけてくる場合もある。


(続く)

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【RYO&NANAの『お仕置きはやめてっ!』】

N「SPB in STB139 すごかったわよね〜
  日頃にも増して、ギタープレイが熱気ムンムン
  だったわね〜」

R「そうだよね、打ち合わせミスで仕切りなおしなんてのも
  あったけど、却ってご愛嬌ってことで楽しめたもんね」

N「新しいギターもお披露目したし、
  とにかくパワフルなステージだったわよね」

R「今回オレはスタッフとして参加したけど、ライヴが成功して
  嬉しかったね、打ち上げのビールの旨かったことったら・・・」

N「ふん、あなたなんかエミさんのお弟子さんにずいぶん
  鼻の下伸ばしてたじゃない。」

R「むふっ、そりゃやっぱなー。男は水が低きに流れるように、
  美しい物には惹かれていっちゃうのよ」

N「単なるスケベ心じゃん・・・・」

R「・・・・・・そ、っそういえば、ステージでキムチさんが面白い話を
  してたね、MEMORIESの原題は『覆水盆に返らず』だと。いや、意味が
  深いよね、切ないよね〜。」

N「あーたも少し腹水取って貰えば?!ぷにぷに」

R「ここに詰まってるのは水じゃない!知恵と勇気だ!
  勇気りんりん瑠璃の色だ!オレはビンビンだ!」

N「あほ・・・」



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【エンペラのライヴレポート】

Jazz Guitar Duo at The Ginza 8th Street
銀座BRBクラブハウス / 4月15日(木)
Gt: 中牟礼貞則 Gt: 萩谷 清

まず、今回のライブのロケーションのご説明から。
ここ銀座BRBは、慶應義塾大学の教職員を対象にした会員制クラブハウスで、
先生たちの親睦会や研鑚セミナーなどに使われている施設です。
つまり早い話が、慶應の教授専用の会員制バーだったんですね?
そこのセミナールームを改装、この4月から「お酒を飲みながら静かにジャズ
が聴ける」パーティルームへとリニューアルしたので、これからは一般の人達
にもどんどん利用してもらいたいということでした。
贅沢なもので、グランドピアノとウッドベース、ドラムセットにギターアンプ
(ツインリバーブ!)、PAまでもが常設してある。
これって、アマチュアの貸し切りライブにもかなりいいんじゃないの?

しかし、しかし、この日はアマチュアどころじゃない、日本ジャズ界の大御所、
中牟礼貞則さん(ジャズ・ギター・プロ歴52年!渡辺香津美の師としても有名)
をゲストに迎えてのデュオ・ライブなのです!
BRBクラブマスター山崎さんが、「こんな巨匠お二人の共演自体が、まず今後
もありえない。それがいきなり当クラブでやっていただけるとは。」
と、何度も言われていたのが印象的。
そして我らが管理人氏も、「大、大、大の敬愛する中牟礼さんと一緒にやると
いうことで、この一週間はずっと興奮しっぱなしでした」とリスペクト溢れる
MCを捧げていました。

少し早めに会場に着いた私は中牟礼さんにご挨拶でき、演奏前の打ち合わせの
テーブルにも同席させていただいたんですが、やはりオーラがびんびんで緊張
します。 しかし当のご本人はいたってフランクで曲の打ち合わせも、
「何やろうかね? 曲目だけ書いてくれてメモを置いとけばいいよ」
 とかなりアバウト。
そしてやはり、元祖ギター少年(というには恐れ多いのですが・・)だけあり、
ご自分の今日のギターやピックアップのこと、アンプ談義等々、もっぱら楽し
い話に脱線しがちで、こちらもそのお人柄にだんだんリラックスできました。

中牟礼「"All The Things" といったら、あのときあそこで一緒にやったねぇ。
     ほかに誰がいたっけ? 僕はあなたしか憶えていないんだ」
清師匠「いやーっ、あれは忘れてください」

などと、興味深い雑談をそばで聞かせていただいていると、そこに青江会長も
遅れて到着。すぐに「スリー・ブラインド・マイスがどうたらこうたら・・」
「渡辺貞夫さんとどうしてこうして・・・」などと、中牟礼さんの業績にまつ
わるジャズ談義で由緒深いファンぶりを発揮、点数を稼いでいる。 
ううむ、このソツのなさ、我らの会長もさすがの人物である。

ともあれ、いよいよ待ちに待った演奏開始。
本日の楽器は萩谷師匠がお馴染みのギブソンL5シグネチュア。
アンプはAER BINGOです。 
かたや中牟礼さんはギブソンES-175(1958年製)で、PAFではなく、
P-90シングルコイルピックアップ付き。
リアピックアップは取り外して、ピックアップカバーがダミーで付けてある。
切り替えスイッチおよび、リア用のボリューム、トーンノブまで取り外し、
穴はきれいに埋めてある、徹底したジャズ仕様のカスタマイズになっています。
アンプは会場置きのフェンダー・ツインリバーブ。

■第1セット
1. ステラ・バイ・スターライト
  一曲目は中牟礼さんのフリーテンポソロから演奏が始まります。
  中牟礼さんのギターというのは、ジム・ホールのあのギターを想像して
  もらえばほぼ間違いなく、トーンもですが、フレージング、和音づかい
  がまさにジム・ホール。あのワン・アンド・オンリーの、誰も似せるこ
  とはできないのではないかと思われた趣味のよさ、音楽性がまさにその
  ままの形で現出されます。
  「こんなに似てていいのか?」という疑問が頭をもたげてこなくもない
  のですが、ここまでの深みをもって聴かせられると、「いいのだ!」
  としかいいようがありません。
  もちろん、フレーズのコピーなどという次元のことではなく、精神性ま
  で引き継がれた偉業をみて感動してしまうからでしょう。
  インテンポになってから、萩谷師匠がバッキングを重ねていくと思わず
  ジム・ホールとビル・エヴァンスのコラボレーションアルバム「アンダ
  ーカレント」を連想してしまいます。 決まりきったリードとバックの
  役割分担ではなく、コール・アンド・レスポンスで 当意即妙に二人で織
  り上げていくあの感じにそっくりだったんです。ギター同士ということで
  いうと、「ジム・ホール・イン・ベルリン」での一人多重録音にも近い。
  なぜか最近のパット・メセニー&ホールにはならないのが面白いですね。
  後半の萩谷師匠のオクターブ奏法を駆使した演奏はウェスとホールが共演
  したみたいな盛り上がりで、これもまた楽しい。
  
2. マイ・ワン・アンド・オンリー・ラブ
  この曲では、萩谷師匠がまずリードでスタート。セカンド・ソロを中牟礼
  さんが引き継ぎ、またすぐ師匠に交替してロングソロとなり、そのあと
  最後に中牟礼さんがまた少しだけソロを弾いてエンディングという、よく
  分からない構成。まさか雰囲気で展開を決めていたとか?
  しかし、ここで二人のギターの質感の違いがよく確認できます。
  『Jazz Life』のインタビューでもありましたが、萩谷師匠はピック弾き
  だと弾きすぎてしまうので、親指弾きで音数を抑えるようにしているとの
  こと。音数が多いと「音が軽くなるから」ということです。
  しかし、「三つ子の魂百までも(笑)」で親指でもアップダウンを難なく
  こなしてしまうため、またついつい弾いてしまっている、ということでし
  た。
  音が軽くなっているということに対する反論は置いておいて、私たちファ
  ンにとって、ギタリスト萩谷清の魅力は速弾き(音数)も含めて足し算の
  ギターです。 頻繁なギヤチェンジによる多彩なリズム形、チャレンジャ
  ブルなスケールづかい、うかうかバッキングしているとその強力さで、
  リズムのアタマをもっていかれかねないポリリズム的な面白さ、どんどん
  加速して熱くなるスピードドライビングのような魅力だと思います。
  かたや中牟礼さんのギターは、それこそ音数を減らし、なにより音と音の
  あいだの間が雄弁なギターです。 引き算のギターといえなくもありませ
  んが、そういってしまうにはかなり積極的な休符のチカラを感じさせる。
  だからどんなにテンポダウンしていてもゆるい感じがまったくしないんです。 
  そして、体感温度はあくまでもひんやりとしている。
  どちらのギターがいいとか、悪いとかではなく、それぞれの持ち味として
  私たちは楽しんでいるわけですが、音楽家の目指す到達点としては最少の
  音で最大の感動を、という境地があるんでしょうね?
  でも、ファンの立場で一言いわせてもらうと、そんなに早く枯れないでほ
  しいな。


◆これまでのレポートは萩谷清ホームページ「Mr. エンペラのライヴレポート」
http://www.kiyo.mu/live_report_index.htm
◆萩谷清のギターは
http://www.kiyo.mu/guitarpage01.html


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◆LIVE INFORMATION!


◆LIVE INFORMATION!


●平成16年5月15日(土) 萩谷清トリオ+1
Gt:萩谷 清 Bass:伊藤昌明
Drums:市原 康 ゲストPerc:木村 誠
生命の森リゾート
日本エアロビクスセンター
ミステリオゴールド
東京オフィス(天笠) 0422-22-9101


●平成16年5月21日(金) 萩谷清トリオ
Gt:萩谷 清 Bass:伊藤昌明
Drums:市原 康
BRBクラブハウス
東京都中央区銀座8-9-4 たあぶる館B1・2F
03(3571)7821
18:30〜19:15 20:00〜20:45


●平成16年5月27日(木)
NHK青春のポップス公開録画
釧路市民文化会館


●平成16年6月27日(日)
里見浩太郎・日野皓正ディナーショー
リストランテ サバティーニ 青山
東京都港区北青山2-13-5
サンクレストB1
03(3402)3812


◆詳しくは萩谷清ホームページ「ライブ 情報」
http://www.kiyo.mu/liveinfo.html


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◆詳しくは萩谷清ホームページ
http://www.kiyo.mu/

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